オーガニックコットンは、「オーガニック」という言葉からなんとなく肌に優しいイメージがありますね。
ですが、オーガニックコットンに対し良いイメージを持っていても、一般的のコットンとの違いをはっきりと分からない人も多いのではないでしょうか。
今回はオーガニックコットンについて、一般的なコットンと比較しながらその「栽培方法」や「収穫方法」、「製造方法」などを詳しく紹介したいと思います。
綿花(コットン)栽培の盛んな国は中国で、インド、アメリカと続きます。
多くの綿花農園では大規模なプランテーション農業が行われていて、綿花の栽培にたくさんの化学肥料と農薬が使われています。
また、収穫の際に枯葉剤を散布して綿花を枯らすことで効率的に収穫している農園もあります。
このような栽培方法をしている農園では農地の自然が失われるため、次第に土壌が痩せて地下水が汚染されたり、農家の人々が健康を害したりするなどの問題が発生しています。
一方、「オーガニックコットン」として栽培される綿花には、化学肥料や農薬、枯葉剤などを一切使いません。
有機認証機関の管理下でオーガニック農産物の基準に従って、化学薬品を使わずに育てられます。
そのため、元気な土壌を育てることができ、地球環境に優しく、農家の人々にとっても安全な農業が行われています。
そこで、化学薬品だらけで育てられた綿花製品と自然に育てられたオーガニックコットン製品では、「品質にかなり違いがあるのでは?」という疑問が出てきます。
実際に両者を比較してみても、違いはほとんど分からないことが多いそうです。
どうやら見た目ではどちらがどう優れているのかは判断しにくく、オーガニックコットン製品だから普通のコットンよりも柔らかくて肌触りが良いというわけではないようです。
ですが、実際にはほとんどのオーガニックコットン製品は、オーガニックで作るという段階ですでに選び抜かれた綿花と手間をかけた栽培がおこなわれているため、高品質だと思っても間違いないでしょう。
では、コットン生地の柔らかさや肌触りの違いとは何が違うのでしょうか?
それは綿花の繊維(ステープル)の違いによるものです。
ふわっとした柔らかい高級タオルなどのコットン製品には、ステープルが長いものが使われています。
ステープルが長いほど、肌触りの良いふわふわしたコットン生地になります。
ところで、私たちが日常的に使っている綿製品には、農薬などの化学成分が残っていたりはしないのでしょうか?
その答えは、「ほとんど残っていない」だそうです。
そのため、よほど化学成分に対し敏感な人以外は肌や健康への影響に対し不安に思わなくても大丈夫だといわれています。
少し安心しましたね。
オーガニックコットン製品を見ていると、なぜか白っぽい色の製品ばかりだということに気づきませんか?
中には薄茶色や薄緑色の製品もありますが、ほとんどが自然に由来する色です。
オーガニックコットンに鮮やかな色で染色することはできないのでしょうか?
実際にオーガニックコットンを染めることは可能ですが、オーガニックという趣旨に合わないのであまり染色はしないようです。
一般的なコットンを染色する場合、染めやすくするための漂白を行います。
また、色が定着するための加工や、繊維の毛羽立ちを防ぐための加工なども行われます。
つまり、染色をするためだけにさまざま化学薬品が使われているのです。
オーガニックコットンの場合は、糸や布地に加工する工程でオーガニックの理念に反するような化学薬品を使うことはありません。
加工をする場合は、環境や身体に悪影響の無いオーガニック認証を取得した安全の高いものを使っています。
そのため、オーガニックコットンは基本的には染色せず、綿花の本来の色のままで製品になることが多いのです。
染色をする場合でも、天然色素の染料を使うなど、安全性の高いものを使って染められています。
近年大規模な農園では、病害虫に強く生産性の高い製品を栽培するために遺伝子組み換えのコットンが盛んに使われるようになってきました。
このような遺伝子組み換えのコットンの中には害虫の被害を防ぐために毒性を持つものもあるといわれています。
それが人間や家畜などに全く悪影響がないのかといわれると、まだ未知の部分も多いのです。
オーガニックコットンの場合、自然の摂理を尊重するという理念がありますので、遺伝子組み換えのような人工的な手立ては使われません。
そのため、オーガニックコットン製品は一般的なコットン製品よりも肌に触れても安全で、安心して使えるのです。
アトピーなどのアレルギー体質の人や生まれたての赤ちゃんの中には、化学薬品に対しとても敏感に反応してしまうことがあります。
また、ほんの些細な布の刺激でもかゆみの原因となってしまう敏感肌の人もいます。
そのような肌を持つ人の場合、オーガニックコットンの優しい風合いの生地が合っています。
オーガニックコットンの生地の製造は、前述したようにそれを作る工程で農薬や化学肥料、化学薬品などを一切使いません。
そのため、安心して肌に直接触れる衣類として着用することができます。
ですが、オーガニックコットンを使用すればアトピーやアレルギー性皮膚炎が完治するというものではありません。
あくまでも「症状を悪化させない」、「症状を発生させない」ための補助だと認識して使用するといいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
オーガニックコットンと普通のコットンの違いが分かっていただけたでしょうか?
普通のコットン製品であっても、品質が良ければそれなりに風合いが優しく肌触りの良いものはあります。
ですので、見ただけではオーガニックで作られたコットン製品なのか、そうでないかの判断は難しいと思われます。
オーガニックコットンは「そもそもオーガニック製品が好き」であったり、「肌にトラブルがあるのでオーガニックのものを使いたい」という人に向いています。
これからお子さんを出産するという人は、赤ちゃんの肌はとても繊細ですのでオーガニックコットンの肌着や毛布を用意してあげるといいかもしれませんね。
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