幼児食は離乳食とは違う?幼児食とはどのような食事なのか?

離乳食を卒業して幼児食を食べる子供の画像

幼児食はいつから?

乳児期の食事離乳食と呼ばれています。

 

離乳食の時期は子供の成長によって多少の違いはありますが、およそ生後5、6ヶ月頃から1歳から1歳半頃までです。

 

そして、離乳食完了後の1歳くらいから6歳未満までの食事を「幼児食」と呼びます。

 

この時期は離乳食時期と比べると、かなり大人の食事に近いものを食べることができるようになりますが、まだまだ大人と全く同じ食事を与えるというわけにはいきません。

 

幼児は大人と比べてみても「歯が生え揃っていない」、「手や指の動かし方が未熟」、「味覚や消化器官が未熟」なため、調理にひと工夫が必要です。

 

幼児食を3段階に分けて考えてみる


幼児食は、子どもの成長に合わせて3つの段階に分けて考えると整理しやすくなります。

 

 最初は1歳~1歳6カ月未満の離乳食から幼児食への移行期を「幼児食移行期」とし、次の1歳6カ月から3歳未満を「幼児食前期」、最後の3歳から6歳未満を「幼児食後期」として分類します。

 

それぞれの特徴を簡単に紹介しますので、お子さんの現在の成長過程とぜひ比べてみてください。

 


「幼児食移行期」の子どもの食事(1歳~1歳6カ月未満)

幼児食移行期」の子どもの歯は、前歯の上下8本が生え揃い奥歯の第一乳臼歯が生え始める頃です。

 

食べ物は前歯でひと口分程度を噛みとり、奥歯のあたりの歯ぐきで押しつぶすようにして食べることができます

 

また、手づかみで食べ物を持つことが多くなりますが、まだまだ手や指をこまやかに動かすことはできません

 

食べ物に対する好奇心が出てきて食べ物を手でつかもうとしますが、まだ上手に口に持っていって食べることができないため、食事には大人のサポートが必要です。

 

「幼児食前期」の子どもの食事(1歳6カ月から3歳未満)

幼児食前期」の子どもの歯は、第一乳臼歯が生え揃い第二乳臼歯が生え始める頃です。

 

前歯でかじり取った食べ物は奥歯で噛み砕くことができるようになりますが、奥歯が全部生え揃っていないため、まだ食べ物を上手にすりつぶすことはできません

 

手や指はさらに細やかな動きができるようになり、幼児用のスプーンやフォークならば少し使えるようになります

 

ですが、まだまだ手づかみで食べることが多い時期です。

 

「幼児食後期」の子どもの食事(3歳から6歳未満)

幼児食後期」になると乳歯がほぼ生え揃うため、食べ物を前歯で噛み砕いて奥歯ですり つぶすことが可能になってきます。

 

ですが、噛む力は大人よりもまだ弱いため、固すぎるものなどは食べられないものもあります。

 

手先はだいぶ器用になり、スプーンやフォークを使ってこぼさずに食べることができるようになります。

 

さらに、茶碗を持ち、お箸を使って食べることもできるようにもなります。

 

言葉の発達や理解力が進み、食卓での会話を楽しんだり食事のマナーなどを理解するようになるため、この時期からの食育はとても大切になります。

 

終わりに…

いかがでしたでしょうか?

 

幼児期の1歳から6歳未満を3つの段階で分けると、それぞれの時期の子供の発達の様子がよくわかりますよね? 

 

次回からは各時期の子供の発達の様子や幼児食の内容について、もう少し深く掘り下げて書いていきます!