2021年9月6日 投稿
赤ちゃんが誕生して最初の行事といえば、生後30日頃に行う「お宮参り」ですね。
そして、生後100日後には「お食い初め」の儀式もあります。
この2つのイベントは、赤ちゃんの健やかな成長を祝う大切な行事ですので、赤ちゃんや家族のためにもできるだけ行いたいと思っている人も多いことでしょう。
ですが、この時期のママはまだ産褥期。
体は妊娠前の状態には完全には戻っていません。
そこで、お宮参りとお食い初めをできるだけママの体に負担がかからないように行う方法をご紹介します。
特にこれから初めてお宮参りやお食い初めを行うという人は、行事のやり方や服装、食事内容などもご説明しますので、ぜひ参考にしてみてください。
お宮参りといえば、神社に参拝して家族で写真を撮るというイメージですよね。
では、お宮参りは具体的にはどのような手順でどのように行ったらいいのでしょうか?
さらにご祈祷の時間や料金の目安、記念撮影当日の服装なども具体的にご紹介します。
お宮参りは神社でご祈祷を受けるのが正式のやり方ですが、神社の参拝だけでも良いとされています。
ご祈祷を受ける場合は、事前に神社の社務所に連絡して予約してから参拝に行くといいでしょう。
一般的にご祈祷にかかる時間は15分~30分くらいで、料金は5,000円~10,000円くらいが目安だといわれています。
祈祷料はご祝儀袋に「御初穂料」もしくは「御玉串料」と書いてお渡しするのが礼儀とされています。
参拝後は神社の境内などで記念撮影を行います。
参拝後の記念撮影では赤ちゃんがぐずってしまう可能性があるならば、参拝前に記念撮影をしても構いません。
記念撮影は出張カメラマンに依頼して当日に境内で記念撮影をするケースや、当日はスナップ写真だけにし、別の日に写真館で記念撮影をするケースなどがあります。
神社の参拝が終わったら、親戚やご近所へ挨拶回りをするしきたりがある地域もあります。
このような場合は、赤ちゃんやママの体調を考えてなるべく長時間にならないようなスケジュールを考えておきましょう。
また、お宮参りの後に食事会を計画するご家族もいらっしゃいますが、レストランを利用する場合は赤ちゃん連れを考慮してオムツ替えや赤ちゃんを寝かせるスペースがあるところ、赤ちゃんが泣いても他のお客様に迷惑がかからないところなどを選ぶことをおすすめします。
お宮参りの赤ちゃんの正式な服装は、白羽二重の内着に祝い着を掛けた和装です。
ですが、洋装の白いセレモニーベビードレスも人気です。
肌寒い季節であれば、これにケープやおくるみをプラスするといいでしょう。
これらは日常的に着用する服ではないため、わざわざ購入したりはせずにレンタルを活用する人も多いようです。
パパやママの服装は、参拝の際に家族全員での写真撮影も行うと予想されますので、普段着ではあまり望ましくはありません。
フォーマルな服装もしくはお出掛け着のような服装がいいでしょう。
和装でも洋装でも構いませんが、主役は赤ちゃんですので赤ちゃんよりも目立つような派手な服装は避けたほうが良さそうです。
次に「お食い初め」についてご紹介します。
お食い初めは生後100日のときに行われ、「百日祝い」ともいわれています。
「赤ちゃんが一生食べることに困らないように」と願い、赤ちゃんの今後の健やかな成長を祝う伝統行事です。
お食い初めを行う時期は、きっちりと生後100日に行う必要はなく、生後3~4ヶ月前後頃のママと赤ちゃんの体調とお日柄の良い日を選んで行うといいでしょう。
お食い初めでは実際に赤ちゃんに料理を食べさせることはなく、食べさせる真似をするだけですので、ベビーフードではなく大人が食べるようなお祝い料理を用意します。
お食い初めで用意する料理は一般的には次のような一汁三菜が基本ですが、これにプラスして鯛の塩焼きなどを用意することが多いようです。
・ご飯もの(赤飯が一般的ですが、栗ご飯や豆ご飯を用意する地域もあります)
・お吸い物(一般的にはハマグリのお吸い物を用意する地域が多いようです)
・煮物(季節の野菜の煮物など、縁起を担いだ煮物を用意する地域もあります)
・香の物や酢の物(大根と人参の紅白なますが一般的です)
お祝い料理も地域による違いがありますので、事前によく調べてから用意したほうがいいでしょう。
では、お食い初めの儀式は具体的にどのように行ったらいいのでしょうか?
やり方の方法や順序なども地域の違いがありますので。こちらも事前の下調べが必要です。
お食い初めの儀式は、近親者の中の最年長の人に行ってもらうのが伝統ですが、近年では赤ちゃんの祖父母のどちらかに頼むことが多いようです。
お食い初めの儀式では、祝い箸で食べ物を軽く触れてからその箸を赤ちゃんの口元へ持っていき赤ちゃんに食べ物を食べさせる振りをします。
食べる順番は、ご飯もの→お吸い物→ご飯もの→焼き魚(煮物、香の物)→ご飯もの→お吸い物の順で、これを3回繰り返すのが一般的なやり方です。
最後は、用意した清潔な小石をお箸で触れて赤ちゃんの口物に当て、赤ちゃんの歯が石のように丈夫になるようにと願う「歯固めの儀式」を行ったら、お食い初めの儀式は終了になります。
儀式終了後は、参加した人たちで用意した祝い膳を食べましょう。
お食い初めのときの赤ちゃんの正式な服装は色付きの小袖ですが、家族だけで行うのであればお出掛け着程度のベビー服でも問題ありません。
親戚を招待して祝ったり、写真撮影をしたり、ホテルなどでお食い初めを行うのであれば、セレモニードレスや袴風のロンパース、フォーマルな洋装ロンパースなどで赤ちゃんを着飾ってあげたほうがいいでしょう。
赤ちゃんが正式な和装ならばママの服装もフォーマルな訪問着が理想ですが、無理に和装にしなくても問題ありません。
洋装ならば、フォーマルスーツかセミフォーマルスーツがおすすめです。
自宅で行う場合は、もう少しカジュアルな服装でも問題ありません。
いずれにしてもパパやママの服選びは、赤ちゃんの服装とのバランスやや場所を考えて決めるといいでしょう。
お宮参りやお食い初めの行事を行う時期のママは産褥期であるため、まだ完全に出産前の状態にまでは体が戻っていないと思われます。
この時期にあまり無理をすると、今後の子育てに影響が出てくるかもしれませんので、できるだけママの体に負担がかからないようなスケジュールを立ててください。
生後1か月のお宮参りのときに体調がまだ不安定ならば、お宮参りを延期することも考えてみましょう。
最近では、お宮参りとお食い初めを同時に行うご家庭も増えているようです。
お宮参りとお食い初めを同時に行えば、親族の集まりが1回だけになるためスケジュールの調整がしやすくなり、費用も抑えることができます。
反対にデメリットとしては、お宮参りとお食い初めの両方の準備が必要になり、準備に負担がかかるということと、当日はスケジュールが過密になって赤ちゃんとママが疲れてしまう可能性があります。
以上のことを十分に理解してから、どちらの方法がいいのかを選択してみてくださいね。
お宮参りとお食い初めを同時に行った場合、おおまかですが以下のようなスケジュールになると予想されますので参考にしてみてください。
当日の記念撮影は神社での簡単なスナップ写真だけにし、別日に写真館で記念撮影を行うこともできます。
1. 記念撮影(参拝後の記念撮影でも良いが、赤ちゃんの機嫌が悪くなる前の撮影がおすすめ)
2. 神社に参拝(ご祈祷)
3. 食事会を兼ねてお食い初め。レストランやホテルで行う場合はそちらへ直行する。
自宅でお食い初めの祝い膳を用意する場合は、料理は前日までに下ごしらえをしておき、当日は盛り付けをするだけにしておきましょう。
当時の料理の準備は、ママの体調を考えてできるだけ家族に手伝ってもらうようにすることをおすすめします。
祝い膳の準備は、すべての料理を一から支度するのはかなり大変だと予想されます。
そのような場合は、祝い膳の宅配などを利用してみてはいかがでしょう。
プロの料理人が作った豪華で美味しい祝い膳が冷凍や冷蔵で届きますので、ぜひ利用してみてください。
お宮参りやお食い初めは、家族や親せきの皆さんで赤ちゃんの誕生を祝う大切な行事です。
家族の一生の思い出に残るイベントでもありますので、ぜひ形だけでも行っておきましょう。
赤ちゃんが生まれてすぐのこの時期にこの2つの大きなイベントをこなすには、ママの体力がまだ十分ではない可能性もあります。
無理そうであれば、お宮参りの時期を先に延ばしてお食い初めとお宮参りを同じ日に行うことを計画するといいでしょう。
当日は過密なスケジュールをたてずに、できるだけ赤ちゃんとママが一息できるような計画を立ててくださいね。
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