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話題のSDGsとは?分かりやすく解説!日本は目標達成できる?



最近話題の「SDGs」という言葉が気になりませんか?

 

聞いたことがある言葉だけれど、忘れているという人も多いのではないでしょうか?

 

久々に聞くこの言葉に、「SDGs?またもやコロナ関連の新しい造語かな?」と私も最初は思いましたが、どうやら全く違うようです。

 

そこで「SDGsとはどのようなものか?」、「なぜ今SDGsが話題になっているのか?」を簡単で分かりやすく説明いたします。

1. SDGsとは何か?


外務省のホームページによると、SDGsとはSustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」という意味になります。

 

これは2015年の国連サミットで採択された、2030年までに達成させる「持続可能でよりよい世界を目指す国際目標」のことです。

 

SDGsの内容をひとことでいうと、「17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓うもの」です。

 

これは発展途上国と共に先進国も積極的に取り組んでいくべき目標であり、これからは未来の私たちとその子孫が幸せになるための活動をしていこうというものです。

 

この中にはエコ活動もあれば、平和推進活動、地球温暖化対策、貧困対策など地球上のさまざまな問題を解決するための目標がかかげられています。

 

日本でも少しずつ活動が行われていますが、すでに目標が達成されているものもあれば解決には難しい問題もあり、すべてを達成するにはまだまだ遠いようです。

 

では、SDGsとは具体的にどのような目標なのでしょうか?

 

2. SDGsの「17のゴール、169のターゲット」の内容は?

SDGsの17のゴールと169のターゲットとはどのようなものでしょうか?

 

17ゴールの内容は以下のとおりです。

 

①貧困

あらゆる場所あらゆる形態の貧困を終わらせる。

 

②飢餓

飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養の改善を実現し、持続可能な農業を促進する。

 

③保険

あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。

 

④教育

すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。

 

⑤ジェンダー

ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児のエンパワーメントを行う。

 

⑥水・衛生

すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。

 

⑦エネルギー

すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的なエネルギーヘのアクセスを確保する。

 

⑧経済成長と雇用

包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。

 

⑨インフラ、産業化、イノベーション

強靭(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。

 

⑩不平等

国内および各国家間の不平等を是正する。

 

⑪持続可能な都市

包摂的で安全かつ強靭(レジリエント)で持続可能な都市および人間居住を実現する。

 

⑫持続可能な消費と生産

持続可能な消費生産形態を確保する。

 

⑬気候変動

気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。

 

⑭海洋資源

持続可能な開発のために、海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。

 

⑮陸上資源

陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。

 

⑯平和

持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。

 

⑰実施手段

持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。

 

 

次に「169のターゲット」について、簡単に説明します。

 

169のターゲットとは、17の目標それぞれに、詳細で具体的な10個ほどのターゲット(目標)が設定されていて、それが全部で169個あるためにこう呼ばれています。

 

これを目標として2030年までにやりとげようとするのですが、これらはハッキリとした数字の目標もあれば、「~を改善する」、「~を強化する」という漠然とした形で書かれているものもあります

 

そのため、2017年7月の国連総会にて169のターゲットに対してさらに232の指標が採択され、到達点がさらに分かりやすくなりました。

 

今回はこのページで169のターゲットや232の指標の紹介はしませんが、詳しくは総務省がまとめたPDFをご覧ください。

 

総務省SDGsターゲットと指標PDF(仮訳)→こちら

 

3. 日本ではSDGsがどのくらい進められている?


日本ではSDGsがどのくらい進められているのでしょうか。

 

2015年に国連でSDGsが採択されてからの日本の動きを大まかな年表にしてみました。

 

2016年  「持続可能な開発目標(SDGs)推進本部」を設置。

  

 

2017年   「第一回ジャパンSDGsアワード」が開催され、貢献した企業や団体などの表彰が行われた。 

             経団連(日本経済団体連合会)でも7年ぶりに行動憲章を改定し、

       「~Society 5.0の実現を通じたSDGsの達成~」という題目でSDGsに対し企業に積極的に取り組みを進めるように

       行動を呼びかる。

 

2018年     29の団体が「SDGs未来都市」として国から選定される。

         そのうちの10の事業が「自治体SDGsモデル事業」として選ばれる。

 

 

このように徐々にSDGsに対し動き始めた日本ですが、2020年6月には「SDGsの達成度・進捗状況に関する国際レポート」が、持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)とベルステルマン財団によって作成され、公開されました。

 

これによると、2020年の世界のSDGsランキングでは、日本の達成度は17位の評価を受けました。

 

アメリカが31位、中国が48位、韓国が20位と比べると、日本は少しだけ順位が高いようです。

 

1位から3位までは北欧諸国で、上位のほとんどがヨーロッパ諸国です。

 

2020年の日本では、④の教育⑨のインフラ、産業化、イノベーション⑯平和に関しては目標達成になってます。

 

主要な課題が残ってしまっていると判断されたものは、⑤ジェンダー、⑬気候変動、⑭海洋資源、⑮陸上資源、⑰実施手段の5項目です。

 

この5項目に関しては、私の目から見ても数年ではすぐに解決できるような問題ではないように感じます。

 

まだまだハードルが高い問題も多く、今後の日本の努力の成果がどれだけ実を結ぶのかがこれからが勝負となるでしょう。 

4. なぜ今SDGsが話題になっているのか?

SDGsは国連で採択以降、メディアなどでは時折SDGs推進活動が行われ、さまざまな形でイベント活動が開催されていました。

 

ですが、近年の新型コロナウイルス騒ぎでイベントなどが抑えられ、このような活動がずっと下火になっていました。

 

ここにきて2021年4月26日~5月5日にTBS系SDGsプロジェクトで、「地球を笑顔にするWEEK」が行われています。

 

関連番組では、少しでも多くの人々にSDGsのことを知ってもらおうと有名なアナウンサーや女優、芸人などを起用して啓蒙活動が行われているため、かなりSDGsの知名度も上がってきたように感じます。

 

東京2020オリンピックの開催までもう少しというこの時期に、世界平和の象徴でもあるオリンピックと世界中の人々が平等に幸せになるための活動であるSDGsは、グローバルな話題として共通するところがとても多いと思われます

 

オリンピック開催国である日本が率先してSDGsを呼び掛ければ、世界に大きく影響を与えることは確かでしょう。

 

オリンピックをきっかけに、世界中の人々が未来のために何をしなければならないかをこれからじっくりと考えてほしいですね。

 

私も自分にできることを少しずつ行動しようと思っています。

 

今日はコンビニでお箸を断ってきました!

 

こんなことでもSDGsの目標達成に役に立つかもしれませんよね(笑)

 

 

 

それではまた♪