意外な落とし穴もある？子供の食物アレルギーの種類と対処法

「小麦アレルギー」も子供のアレルギーとして有名ですよね。

 

小麦アレルギーは卵アレルギーと違って、加熱してもアレルギーが弱まるということはありません。

 

小麦は多くの食品に使われることが多いため、間違って摂取しないように細心の注意が必要です。

 

パンや麺類などは小麦を使った食品ですので、主食は米が中心となります。

 

米粉で作ったパンならば食べることができますが、米粉パンとして売られている商品であっても、小麦を配合しているものや小麦のグルテン（小麦たんぱく）を使っているものもありますので、原材料表示をしっかりと見て選ぶ必要があります。

 

日本には大豆を使って作られた加工食品がたくさんあります。

 

大豆の加工食品として代表的なものは、醤油や味噌、納豆、豆腐、油揚げ、きなこなどがあります。

 

醤油や味噌にアレルギー反応がある場合は、代替品も販売されていますので、それらを使って美味しい料理を作ることは可能です。

  

大豆に含まれているたんぱく質は加熱してもアレルギーの症状が軽減するということはほとんどありません。

 

ですが、発酵させた食品ならばアレルギー症状が出ないというケースもあります。

 

例えば豆腐やきなこはダメだけれど、醤油や味噌、納豆などは大丈夫といった場合です。

 

 また、同じ豆類であっても豆の種類が違うとアレルギーの症状が出ないことも多いので、専門医と相談しながらどのような食品がNGでどのような食品がOKなのかをしっかりと把握するようにしましょう。

 

日本人に割りと多く存在するのが「そばアレルギー」です。

 

そばアレルギーは、アナフィラキシー反応と呼ばれる強いショック症状を起こしやすい食品としても知られています。

 

そばに対しそのような強い症状が表われる人の場合は、そばを茹でた水蒸気やそばを茹でた後の鍋、お菓子などに使用されているそば粉などにも十分に注意しましょう。

 

果物アレルギーの人は、果物を食べると口の中が腫れたり、かゆみが出たりすることがあります。

 

アレルギーとして症状が出やすい果物には、メロン、バナナ、リンゴ、もも、キウィフルーツ、ぶどうなどが挙げられます。

  

ほとんどの人はすべての果物でアレルギー症状が出るわけではないので、症状の出ない果物や野菜などでバランスよく栄養を摂取するようにしましょう。

 

よく大人でエビやカニが苦手という人を見かけますが、「甲殻類アレルギー」で食べられないというケースが意外と多くあります。

 

エビやカニの仲間はアレルギーの原因となるたんぱく質の性質が大変よく似ているため、エビとカニの両方にアレルギー症状が出ることがあります。 

 

そのため、どちらか一方にアレルギー症状が出た場合は、医師の指導の下でもう一方にもアレルギー反応が出るかどうかを確認しておくことをおすすめします。

 

まれにイクラやタラコなどの魚卵に対し、アレルギー症状を起こす人もいます。

 

ですが、魚卵アレルギーであっても、その魚の身の部分を食べても問題がない場合がほとんどです。

 

アレルギー体質でないのに魚の身を食べてかゆみが出ることがありますが、これはその魚の中に存在するヒスタミンやアセチルコリンなどの成分がかゆみの原因となった可能性もあります。

 

これらは、アクの強い野菜や鮮度の落ちた魚などを食べたときに発生することがあります。

 

そのため、十分にアク抜きをしたり、鮮度の良い食材を選ぶようにすればこのような症状を防ぐことができます。

 

いずれにしても何が原因でかゆみが出たのかを自己判断せず、医師の診察を受けて判断してもらうことをおすすめします。

 

いかがでしたでしょうか？

 

子供の食物アレルギーには卵や牛乳以外にもさまざまな種類があります。

 

子供に初めて食べさせる食品がある場合は、一度に大量に食べさせるのではなく、アレルギー症状が出ないかの様子を見ながら少量ずつ与えるといいでしょう。

 

また、普段から子供の様子を詳しく観察しておくことも大切です。

 

皮膚を掻いたりしていないか、発疹が出ていないか、苦しそうな症状がでていないかなど子供の様子をしっかりと観察し、いつもと様子が違っているようであれば、すぐに医師の診察を受けるようにします。

 

喘息持ちのお子さんの場合は、食物アレルギーとの因果関係は明確ではありませんが、食物アレルギーが喘息の症状を誘発することも考えられます。

 

ダニやほこり、カビ、食物などさまざまな原因物質に対し注意をしておくといいでしょう。