地球温暖化の影響でしょうか・・・最近の夏は、とんでもなく暑い日が続きます。
そのような日はキュッと冷えたさっぱりとした飲み物が美味しいですよね。
体が大量の水分を必要とするのであれば、できるだけ健康に良い飲み物をと考えてしまいます。
最近、「緑茶ポリフェノールであるカテキンが健康に良い」と、話題になっています。
そこで、「冷たい緑茶でも同じような健康効果を得ることができるのであれば、夏の飲み物として最適ではないか」と考え、調べてみることにしました。
今回は、水出し緑茶の健康効果と美味しい水出し緑茶の作り方について紹介します!
緑茶の一般的な淹れ方は、急須に茶葉とお湯を入れて、30秒から1分ほどでさっと抽出する方法が一般的です。
適切なお湯の温度は茶葉の種類や好みによって違いますが、普通煎茶であれば80℃前後くらい、新茶や高級煎茶であれば70℃くらい、玉露になると40℃~60℃くらいまでお湯の温度を下げて飲むと美味しいとされています。
水出しの場合は、さらに温度が低くなります。
もっとも一般的な水出し緑茶の作り方は、常温の水もしくは冷水を使って、茶葉を数十分~数時間ほど浸してじっくりと成分を抽出していきます。
水出しの場合もお湯出しほどではありませんが、緑茶ポリフェノール(カテキン)を抽出することができます。
また、お湯出しでは熱に弱く壊れてしまうビタミンCでも水出しでは壊れることなく抽出できます。
そのため、水出し緑茶を飲むことにより、カテキンとビタミンCの両方の健康&美容効果を得ることができます。
お湯で淹れる緑茶は、覚醒作用があり苦み成分でもある「カフェイン」が多く抽出されてしまうため、カフェインに敏感な人は就寝前に温かい緑茶を飲むことは避けたほうがいいといわれています。
水出しの場合は、カフェインの抽出をかなり抑えることができます。
また、水出しではさらに良いことに安眠やリラックス効果のある旨味成分の「テアニン」が多く抽出されます。
そのため、水出しで緑茶を抽出すると苦みの少ない美味しい緑茶を作ることができます。
床に就いてもなかなか寝つけないという人は、就寝前に試しに水出し緑茶を飲んでみてはいかがでしょう。
それでは、緑茶に含まれるカテキンの健康効果について、さらに詳しく紹介します。
カテキンには、「血中コレステロールの低下」、「体脂肪減少」、「がん予防」、「血圧や血糖値の上昇抑制」、「抗酸化作用」、「抗菌・抗ウイルス作用」、「アレルギー抑制」、「口臭・虫歯予防」などの効果があるといわれています。
カテキンはお湯の温度が高いほど溶け出しやすいという性質がありますが、水出しでも抽出することはできます。
緑茶のカテキンには数種類あり、抽出するお湯の温度によってそれぞれの抽出割合が違ってきます。
中でも高温で一番多く抽出されるエピガロカテキンガレート(EGCG)という種類のカテキンは、「アレルギーの抑制効果」や「抗炎症効果」があり、免疫機能の暴走を抑えるブレーキの役割を行っているといわれています。
逆に冷水で淹れると、EGCGよりもエピガロカテキン(EGC)という種類のカテキンの抽出割合がかなり増えてきます。
EGCは免疫細胞である「マクロファージの働きを活性化させる」効果があり、EGCGとは逆に免疫機能を活性化させるアクセルの役割を行っているといわれています。
高温で淹れた緑茶の場合、EGCGが一番多く抽出されますが、EGCも同程度に近い量が抽出されます。
そのため、免疫機能にブレーキとアクセルの効果が同じように働いてしまうという結果になります。
そのため、高温で淹れたお茶では免疫機能に何も効果が出ないということになります。
ですが、冷水で緑茶を淹れた場合は、EGCがEGCGの2倍以上の割合で抽出されます。
これにより、免疫機能に対するEGCのアクセル効果がEGCGのブレーキ効果よりも上回り、免疫機能を活性化させることができます。
ちなみにですが、EGCが一番多いお茶の種類は、釜炒り茶で、続いて煎茶、番茶と続きます。
また、春に摘む一番茶よりも、強い日差しを浴びた二番茶や三番茶のほうがカテキンの全体量が多くなるという傾向にあるようです。
ということは、香りや美味しさで選ぶのであれば一番茶がおすすめですが、免疫力UPには、高級茶よりも安いお茶で作る水出し緑茶がいいということになります。
それでは、健康に良くて美味しい水出し緑茶の作り方を紹介します!
【用意するもの】
冷水ポット 1Lサイズ
水 1L
茶葉 15g
お茶パック 1枚(茶こしが付いていない冷水ポットの場合)
【作り方】
① 冷水ポットに茶こしが付いている場合は、茶こしに緑茶を入れて冷水ポットにセットする。
茶こしが無い場合は、お茶パックに緑茶を入れて冷水ポットの中に入れる。
② 水を注いで、冷蔵庫で1時間以上冷やす。
③ 軽くかき混ぜて好みの濃さになっていれば、茶葉を引き上げる。
※以上、紹介した水出し緑茶の作り方は、1例です。
茶葉の量や水の量、浸水時間などはお好みで調節してください。
水出し緑茶は衛生上の面から1日以内で飲み切ってください。
緑茶は水出しとお湯出しとでは味や香り、成分に大きな違いがあるということが分かりました。
緑茶は風邪予防のうがいに使っている地方もあり、その殺菌効果が良く知られています。
ですが、水出し緑茶のカテキンに免疫力UPの効果が期待できるかもしれないということは、あまり知られていないかもしれません。
最近は、新型コロナウイルス感染症の流行で免疫力の大切さがかなり重要視されるようになってきました。
いつウイルスに感染するかもしれないという怖さに打ち勝つためには、日ごろから高い免疫力を維持していく必要があります。
その方法の1つとして、日常的に水出し緑茶を作っておくといいかもしれませんね。
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