1歳6カ月~3歳未満の幼児食前期と呼ばれる時期は、「嫌い」や「イヤイヤ」、「ちょうだい」などのはっきりした意志表示ができるようになってきます。
1歳半頃までは食べ物に対し好き嫌いというよりも、食べ慣れないものに対して警戒し、口にしない傾向がありますが、2歳前後になるとさらにはっきりと好みが出て、苦手な食材や味付けなどは食べないことがあります。
このときに無理に食べさせようとすると、さらにその味付けや食材が嫌いだと強く認識してしまい、逆効果になってしまうこともあります。
そのようなことを避けるためにも、嫌いな食べ物は子供が忘れた頃にもう1度食卓に出して様子を見るという方法がおすすめです。
また、子供は大人が「おいしい」と言って食べる様子を見せると、「食べてみようかな」と思ってくれることもありますので、大人と子供は一緒に食べるほうが好き嫌いが出にくいかもしれません。
この時期の子供は、次第に大人のマネをするようになり、自分で食べたがるようになりますが、まだうまく食べることができないため、かんしゃくを起こしたりすることもあります。
また、食べずに食べ物で遊んでしまうことも頻繁にあります。
大人にとって子供のこのような行為が続くことはイライラや怒りの原因となりがちですが、あらかじめ行動を予測して予防策を立てておくと子供に振り回されるようなことがなくなります。
子供の遊び食べ対策はこちら ⇒ ストップ遊び食べ!子供を食事に集中させるコツ
1歳6カ月頃になると上下の第一乳臼歯が生えます。
2歳になるとさらに上下の第二乳臼歯も生えてきて、奥歯で食べ物をかみつぶすことができるようになります。
ですが、まだまだ奥歯で上手にすりつぶすことはできません。
また、噛む力もまだ弱いため、大人と全く同じようなものを与えてもまだ上手に噛んで飲み込むことができないことがあります。
そのため、ときどき食べ物を丸飲みしたり、飲み込めずに吐き出したりすることがあります。
この時期の子供の1日に必要なエネルギー量は、1歳~1歳6カ月(幼児食移行期)の子供と同じ900~950kcalです。
幼児食前期の子供と比べ、スプーンやフォークの使い方がだいぶ上手になってきますので、スプーンですくいやすい食事やフォークで刺しやすい食事を用意します。
好奇心が旺盛な時期ですので食事に集中しにくい子供の場合は、少しの量を食べるだけでも効率的に栄養が取れるような食事がいいでしょう。
具沢山のチャーハンや焼きソバなど、主食と主菜を両方兼ねた料理などがオススメです。
また、一度でたくさんの量が食べられるようになれば、おやつの回数を2回から1回に減らしても構いません。
その場合は、午前中のおやつの時間をなくし、午後のおやつ1回にしましょう。
子供が好んで食べる料理を主体にして料理作りをすると、料理がパターン化してしまいがちになることがあります。
それを脱却するには、まず大人の献立を考えてそこから子供用の料理をアレンジして考えると料理の幅が広がってきます。
子供用の味付けのコツは、「大人用よりも薄味でやわらかく、食べやすく」を基本としましょう。
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