1歳~1歳6カ月になると「ママ」や「パパ」、「ワンワン」など簡単な言葉を話せるようになります。
また、泣く、怒る、指をさすなどの感情表現ができるようになってきます。
この頃から食べ物に対して興味があると手でつかんで食べたがるようになりますが、まだまだ上手に口へ持っていくことができないため、食事には大人のサポートが必要です。
食卓の周囲が汚れるため、大人は子供の手づかみ食べを敬遠したくなりがちですが、子供は目で食べ物の大きさや形を見て、手で食べ物の柔らかさや食感、温度などを感じ取るため、大切な食経験をしているのだと理解してあげましょう。
これらの経験を積むことで、子供の食べる意欲が育ってきます。
この時期の子供に必要なエネルギー量はおよそ900~950kcalです。
とは言うものの、毎回カロリー計算して幼児食を作るワケにはいきませんよね。
子供の胃はまだ小さく、消化機能も発達中の段階です。
そこで、朝、昼、晩3度の食事に、午前と午後に2回のおやつをプラスしてカロリーと栄養を補ってください。
午前中のおやつは牛乳や100%果汁のジュース、麦茶などの簡単な水分補給のみでもOKです。
午後は小さめのおにぎりや食べやすい大きさに切った果物、サツマイモなど炭水化物やビタミン豊富な野菜や果物などを与えます。
このとき、幼児用の市販のお菓子などを食べさせても問題はありませんが、できれば市販のお菓子は忙しいときやおでかけのときなどに利用しましょう。
子供にとっておやつは栄養補給をするための大切な食事の一部ですので、なるべくカラダに栄養となるものにしてくださいね。
幼児食移行期の子どもは手づかみで食べたがる時期ですので、小さくにぎったおにぎりやパンなど、手でつかみやすいものを1品以上用意しましょう。
奥歯の第一乳臼歯が生え始めたばかりなので、食べ物の固さはこの乳臼歯と歯ぐきで押しつぶしてつぶれるくらいが適当です。
加熱して柔らかくなるものは加熱し、そうでないものは繊維を断つように切ったり、細かく刻んだりするようにします。
幼児期はいろいろな食材の味を覚えていく時期ですので、味付けは「薄味」を目指しましょう。
大人の1/3くらいの塩分量を目安に作ってみてください。
幼児食作りは、大人とは別に子供の分だけを作ろうとすると大変手間がかかります。
そこで大人用の食事を作りながら、そこから取り分けて子供用にアレンジして作ると簡単です。
大人分の味付けをベースにして2倍ほどにお湯や水、ダシなどで薄めたりしましょう。
子供の味付けをベースにした場合は、そこから大人分を取り分けて大人用には調味料を追加すると、大人用と子供の食事を同時に作ることができます。
幼児食移行期の子供の食事は離乳食の完了と重なる時期です。
母乳やミルクなどからの栄養摂取は少しずつ減らし、食事から栄養を取る割合を少しずつ増やしていきましょう。
栄養不足を心配して母乳やミルクを与えすぎると食事が進まなくなる原因になります。
与える場合は決められた時間を決め、食事に影響のない量にしましょう。
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