いつもは健康的に過ごしている家族でも、急に感染症にかかってしまう可能性があることを私たちは考えておかなければなりません。
特に新型コロナウイルスの場合は、インフルエンザと違って陽性か陰性かの判定が出るまでしばらく日にちがかかることもありますので、それまでは自宅待機になります。
その間に感染者は家庭内のあちらこちらにウイルスをまき散らしてしまう可能性もありますので、必ず1つの部屋に隔離して、他の部屋は清掃と除菌を徹底的に行いましょう。
では、どのような薬剤を使ってどのような手順で行うといいのでしょうか?
今回は新型コロナウイルスにも対応できる消毒薬の作り方と清掃手順について紹介します。
手に付着したウイルスの除菌は、石けんやハンドソープを使って丁寧に洗うか、70%以上の濃度の消毒用アルコールの使用をおすすめします。
また、食器や包丁、まな板などの台所用品の除菌は、煮沸できるものは80℃以上の熱水で10分間さらすと消毒ができます。
熱に弱い食器や子供のオモチャなどは、植物性由来の消毒用アルコールで除菌するといいでしょう。
部屋の清掃には消毒用アルコールを使用してもいいですが、広範囲で使用するには少し高価な薬剤です。
また、ノロウイルスの消毒には消毒用アルコールでは効果が低いといわれています。
そのため、部屋の清掃にはノロウイルスや新型コロナウイルス、インフルエンザにも効果のある塩素系漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム)の0.05%溶液を作って拭き掃除をすることが厚生労働省で推奨されています。
トイレや吐しゃ物が付着した床などには、さらに濃度を高めた0.1%溶液での拭き掃除がおすすめです。
この溶液は除菌に素晴らしい効果を発揮してくれますが、家財などを傷めてしまう可能性もありますので、仕上げにもう一度水拭きを行うと安心です。
塩素系漂白剤は、ハイターやブリーチ、キッチン用(台所用)漂白剤などの商品名でスーパーやドラッグストアなどで販売されていて、消毒用アルコールよりも安価で簡単に手に入れることができます。
商品によって多少の濃度の違いがありますので、希釈液を作るときは使用方法と容量をきっちりと守って作りましょう。
溶液は薄すぎるとウイルスや細菌に効果はありませんし、濃すぎると床や壁、家財などを傷める原因になってしまいますので、注意が必要です。
掃除に使用するメーカーごとの塩素系漂白剤希釈液の作り方は、このページの最後のほうで紹介します。
塩素系漂白剤溶液を使って清掃除菌を行う場合は、0.05%の薄い溶液でも微粒子を吸い込んだり、手や目に付着したりすることはあまり好ましくありません。
そのため、清掃前の準備として、部屋の換気を行い、マスク、メガネもしくはゴーグル、ゴム手袋などをしっかりと着用してから清掃にとりかかりましょう。
また、洋服に塩素系漂白剤溶液が付着すると色素が抜けてしまう可能性もあります。
万が一液体が付着しても問題のない服装をしてから清掃にとりかかりましょう。
それでは除菌のための具体的な清掃方法と清掃場所を紹介します。
【清掃方法】
消毒液をスプレー式ボトルに入れて噴霧しながらの清掃は、壁や床に付着しているウイルスを拡散してしまう可能性があります。
塩素系漂白剤の希釈液で清掃する場合は必要量だけを作ってバケツなどに入れ、布や掃除用ペーパーなどに十分に染み込ませてから絞り、一方方向に拭き取るようにして清掃します。
この溶液は、材質によっては変色や腐食を起こす場合がありますので、清掃後は必ずもう一度水拭きをするようにしましょう。
消毒用アルコールを使って清掃する場合は、溶液がとても蒸発しやすいため、スプレー式ボトルに入れて噴霧しながら乾いた布やペーパーなどで拭き掃除をします。
消毒用アルコールの場合は、液体や成分がいつまでも残ることが無いため、二度拭きする必要はありません。
【清掃場所】
リビング、ダイニング(ドアノブ、各種スイッチ、リモコン、ソファー、テーブル、イス、窓、引き出しの取っ手部分、電話機、パソコンのキーボードやマウス、パソコンデスク、壁、床など)
キッチン、トイレ、バスルームなどの水回り(水道の蛇口、シャワーヘッド、洗面器、ドアや窓の開け閉めで触れる部分、照明のスイッチ、浴槽、排水溝、便器、流水レバー、便座、フタ、汚物入れ、壁、床など)
衣類や寝具(洗濯機を使って通常の洗濯を行います。できれば家族の洗濯物と感染者の洗濯物を分けて洗います。気になる場合は熱湯消毒してから洗濯機にかけましょう。)
その他にも感染者が触れた部分はすべて消毒液を使って除菌します。
消毒液が使えないデリケートな物の清掃は、天気の良い日に十分に日光に当てて除菌しましょう。
【感染者本人が注意すること】
感染者から家族にウイルスなどを感染させないためには、共用で使用するもの(トイレやお風呂、洗面所)に関してはかなりの注意が必要です。
隔離されている部屋から出てトイレや入浴を使用するときは、必ずマスクをして手を消毒用アルコールで除菌をするようにしましょう。
使用後は、換気扇を回すか窓を開けて換気を行い、手と手で触れた部分に消毒用アルコールで除菌をしておくと安心です。
感染者の入浴は、家族全員が済ませた最後に使用します。
最後に、厚生労働省の感染防止対策チラシに記載されている各メーカーの0.05%次亜塩素酸ナトリウム液の作り方を紹介します。
【花王(ハイター、キッチンハイター)】水1Lに本商品25ml(商品付属のキャップ1杯)、ただし、購入から3ヶ月以内のものは水1Lに対し本商品10ml(商品付属のキャップ1/2杯)が目安。
【カネヨ石鹸(カネヨブリーチ、カネヨキッチンブリーチ)】水1Lに本商品10ml(商品付属のキャップ1/2杯)
【ミツエイ(ブリーチ、キッチンブリーチ)】水1Lに本商品10ml(商品付属のキャップ1/2杯)
【イオングループ(トップバリュ)キッチン用漂白剤】水1Lに本商品10ml(商品付属のキャップ1/2杯)
【西友、サニー、リヴィン(きほんのき)台所用漂白剤】水1Lに本商品12ml(商品付属のキャップ1/2杯)
【セブン&アイ・ホールディングス(セブンプレミアムライフスタイル)キッチンブリーチ】水1Lに本商品10ml(商品付属のキャップ1/2杯)
上記記載商品以外の次亜塩素酸ナトリウムを成分とする商品を使用する場合は、商品パッケージやHPの説明に従ってご使用ください。
希釈液を作る際は、必ずメガネまたはゴーグル、ゴム手袋をしましょう。
● 新型コロナウイルスには「80℃以上の熱水で10分以上浸す」か「70%以上の濃度の消毒用エタノール」、「0.05%濃度の塩素系漂白剤」で除菌。 (ただし、ノロウイルスの除菌には消毒用エタノールは✖)
● 塩素系漂白剤の薄め液で清掃したあとは、必ず水拭きで仕上げること。
● 塩素系漂白剤を使用するときは、手袋、ゴム手袋、メガネまたはゴーグルを着用し、窓を開けて換気をしてから清掃を行う。
また、希釈液を作るときはなるべく製造日の新しいものを使用し、希釈液は清掃に使う分だけを作ってその都度全部使い切る。
● 家族にウイルスや細菌の感染者が出た場合は「感染者を1つの部屋に隔離」し、「できるかぎり直接話をしたり接触したりしない」、「同じものを共有しない」、「感染者が触れた物はすぐに除菌する」などを行って、感染していない家族をしっかりと守ること。
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