新型コロナの感染者数は、未だ増えたり減ったりが続いています。
完全に収束するまでは、いつどこで自分や家族が感染し発症するか、全く分からない状況がまだしばらくは続くと思われます。
もし、家族が急に発熱した場合、どう行動したらいいのでしょうか?
このような場合、まずは新型コロナの感染を疑ってみるべきでしょう。
新型コロナに感染しているかどうかは、PCR検査をしてみなければわかりませんよね。
では、どうすればスムーズにPCR検査を受けることができるのでしょうか?
今回は、家族に新型コロナ感染症の疑いがある場合、最初に行うべき行動と復帰までの期間についてをご紹介します。
(こちらの情報は、2022年2月時点のものです。この先、変更される可能性もあります。)
2022年の年明け頃から、日本ではデルタ株に代わってオミクロン株と呼ばれる変異型の新型コロナウイルス感染者数が急激に増えてきました。
今までの新型コロナウイルスでは、味覚異常や激しい咳、急激な肺炎などの特徴がありましたが、オミクロン株の場合は少し様子が違うようです。
オミクロン株の主な特徴は以下のとおりです。
①感染力が従来型よりもかなり高い
②発熱・咳・倦怠感に加えて、ノドの痛みを訴える人が多いが、味覚の異常を訴える人は少ない
③主に気管支内で増殖するため、いままでよりも肺炎のリスクが減少
④発症までの日数がこれまでは5日くらいとされていたが、オミクロン株は3日くらい
⑤子供の感染者が増えている
⑥重症化した人の場合、重症化までの期間がこれまでよりも短いことが多い
オミクロン株に感染すると発熱や咳の症状が出ることは同じですが、味覚異常を訴える人はかなり少なく、代わりにノドの焼けるような痛みと声枯れの症状が出るというのが特徴のようです。
もし、家族にノドの痛みや発熱、咳などの症状が現れた場合、まずはどうしたらいいのでしょうか?
引っ越したばかりなどの理由で、お住まいの地域にかかりつけ医がいない場合は、県または市の新型コロナウイルス感染症の発熱相談センターに電話相談してみると地域の身近な医療機関を紹介してもらうことができます。
かかりつけ医がいる場合はかかりつけ医に直接電話をして症状を伝え、「診察を受けることができるか?」「同時にPCR検査できるか?」など直接聞いてみるといいでしょう。
そこで診察やPCR検査が可能であれば、予約をして受診し、薬を処方してもらえば現在の辛い症状を緩和することができます。
もしも、かかりつけ医で発熱患者の診察を受け付けていないようであれば、発熱患者を受け入れてくれる医療機関を紹介してもらうといいでしょう。
発熱外来を受け入れている医療機関を見つけるには、他にも「県や市のホームページなどを見て発熱外来の病院を調べる」、「県や市の新型コロナウイルス発熱相談センターに電話する」という方法もあります。
発熱患者を診察してくれる医療機関では、発熱患者と他の病気の患者の診察日時を分けているところが多いと思われます。
受診できる医療機関が見つかったら、すぐにでも診察日時を予約し、決められた日時に訪問しましょう。
東京都の場合は、新型コロナウイルス感染症対策サイトを参照すると最近の感染者状況や発熱した場合の情報などが分かります。
新型コロナウイルス感染症対策サイト ⇒ https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/
新型コロナウイルス感染症に関しての相談窓口や各種コールセンター、診察・検査医療機関の一覧などは東京都福祉保健局のホームページにて分かりやすく解説されています。
東京都福祉保健局ホームページ ⇒ https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/index.html
東京都以外にお住まいの場合は、まずは県のホームページのトップページを確認してみましょう。
最近は、どこの県のホームページもトップページからコロナ関連のページに移動しやすいようになっているようです。
医療機関の混雑具合によっては、診察までに数日間待たなければならないこともあります。
そのため、医師から薬が処方されるまでは、家庭で解熱剤や風邪薬、のどの痛みを和らげる薬、経口補水液、水まくらなどが必要になることもあります。
発熱してからでは慌ててしまうので、前もってこれらを準備しておくと安心です。
PCR検査で陽性と出たけど、医師の診察を受けて入院の必要がないと判断されれば、次は自宅で保健所からの連絡を待つことになります。
保健所からの連絡は翌日かもしれませんし、感染者数が多ければ3~4日以上待つことになるでしょう。
それまでは、自宅療養となります。
保健所から電話が来たら、体調や今後の療養場所や支援品などについて相談することができます。
同居家族に感染させたくない場合は、この段階からホテルなどの宿泊療養施設に移動することも可能です。
ですが、感染者の数が多いときは宿泊療養施設を利用したくても満室で利用できないこともあります。
そのようなときは、家族からできるだけ隔離しながら自宅療養することになります。
東京都では、自宅療養者に対し「自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)」が開設されています。
うちさぽ東京に連絡すると、そこから食料品の支援やパルスオキシメーターの貸し出しをしてくれますので、ぜひ利用しましょう。
自宅療養サポートセンター(うちさぽ東京)のご案内 ⇒ https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/corona_portal/shien/uchisapo_tokyo.html
他府県でも同様のサポートがあるかもしれませんので、保健所やコールセンターに相談するか県のホームページなどで調べてみましょう。
新型コロナに感染していると分かった場合、同居している家族全員が濃厚接触者になりますので、症状は出ていなくてもすでに感染している可能性があります。
できるだけ早めに家族全員にPCR検査を受けてもらい、感染しているかどうかの確認をしましょう。
症状の有無にかかわらず家族に新型コロナの感染者がいる場合は、これ以上感染者を増やさないためにも暫くは安易に外に出歩かないほうがいいと思われます。
自治体から食料支援を受けたとしても、これですべてを補えるというものではありません。
そこで、日用品や食料で足りないものは通販かネットスーパーが便利です。
置き配にしてもらえば、配送業者と顔を合わせることもありません。
また、このような場合に備えて、普段から少しずつ食料品や日用品などを備蓄しておくことも一つの方法です。
厚生労働省がすすめする備蓄品は以下のようになっています。
うどんやシリアルなどの主食
レトルト食品やインスタント食品
缶詰(果物など)
菓子類
経口補水液
スポーツ飲料 などを5~7日分
小さなお子さんがいるご家庭では、これらに加えてお子さん用の食品も備蓄品として用意しておくといいですね。
自治体によっては、日用品や食料と同時にパルスオキシメーターを貸し出してくれるところもあります。
ですが、感染者が多ければすぐに届かないこともあるかと思います。
パルスオキシメーターはそれほど高額な医療機器ではありませんので、事前に薬局やネットで購入しておいてもいいかもしれませんね。
医師の診察を定期的に受けられるようになり、保健所と綿密にコンタクトできるようになればまずはひと安心です。
パルスオキシメーターで毎日必ず呼吸状態をチェックし、急変した場合はすぐに救急車を呼んでください。
基礎疾患がなく体力があれば数日後に必ず回復すると思われますので、あまり心配せずにゆっくりと休みましょう。
厚生労働省のホームページ(2022年2月4日時点)によると、
オミクロン株に感染し症状が出た人の場合、症状が出てから10日以上経過し、かつ症状軽快から72時間以上経過していれば検査なしでも学校や職場に復帰可能。
症状が出なかった人の場合は、PCR検査で陽性と判断されてから7日間経てば学校や職場復帰可能。
ということになっています。
この自宅療養の期間は何回か変更されていますので、その都度最新情報を確認したほうがいいでしょう。
オミクロン株以外の感染の場合は、この期間が変更される可能性があります。
① 新型コロナウイルスの感染者は2022年からはオミクロン株が主流に。オミクロン株の症状の特徴は発熱・咳・ノドの痛みなど。
② 新型コロナ感染の兆候が出た場合、まずはかかりつけ医に電話して受診。かかりつけ医で受診できない場合は、県や市の新型コロナウイルス発熱相談窓口に電話相談かネットで探し、発熱外来の病院を見つけて受診。
③ PCR検査で陽性と出た場合、軽症ならば保健所から連絡がくるまで自宅待機。連絡が来てからホテル療養か自宅療養かが決まる。
④ 自宅療養の場合は、申し込めば県から支援品が届くこともあるが、それだけでは足りない場合は通販やネットスーパーの置き配を利用するとよい。また、普段から食料や日用品を備蓄しておくことも大切。
⑤ オミクロン株に感染し症状が出た人の場合、症状が出てから10日以上経過し、かつ症状軽快から72時間以上経過していれば検査なしでも学校や職場に復帰可能。
症状が出なかった人の場合、PCR検査で陽性と判断されてから7日間経てば学校や職場復帰可能だか、自宅療養の期間は今後変更されることもある。
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