子供は大人よりも病気になりやすく、特に幼稚園や保育園に通うようになってすぐの頃は「風邪が治ったと思ったらまた別の風邪をひいてしまう」ということがよくあります。
子供は病気になりながら免疫力(抗体)をつけていき、病気に対する抵抗力を身につけて次第に丈夫になっていきます。
この時期は、病気を1つずつ乗り越えることで抗体も1つずつ身に付いていくという感覚ですので、病気になりにくい丈夫な体を得るためには時間と忍耐が必要です。
そもそも最初は母親からの抗体をもらって生まれてきます。
そのため、生後5、6カ月頃までは母親がかかったことがある病気の抗体がありますので、そのおかげでさまざまな病気から体は守られています。
ですが、生後6カ月頃になると母親の抗体が切れるため、急にさまざまな感染症にかかりやすくなります。
ここからはもう母親の抗体を頼ることなく自分の力で病気と戦い、新たな抗体を作っていかなくてはなりません。
感染症の中には風邪のように比較的軽いものもありますが、中には合併症や後遺症を残すような深刻な病気もあります。
そのため、いつもと子供の様子が違うなと気づいたときはすぐに受診する必要があります。
子供の病気は大人と比べると進行が早く、悪化も回復もスピーディです。
病気かな?と思って少し様子を見ていたらすぐに悪化してしまったということもありますので、なるべく早めの受診が必要です。
子供は大人よりも体の水分の割合が多く、体の維持には大量の水分が必要です。
発熱や下痢、嘔吐などがあった場合は多くの水分が失われてしまっていますので、適切な水分補給が必要です。
まだ言葉で病気の症状の説明ができない幼児の場合は、大人が子供の健康状態を普段からよく観察しておくことが重要です。
もしも普段とは違うなと感じたときはいつもよりも子供の様子を注意深く見守り、病気のサインを見逃さず発見してあげることが大切です。
受診後はホームケアがとても大切になります。
病気によってホームケアの方法に多少の違いはありますが、基本は脱水症状を起こさせないようにしっかりと水分補給を行い、消化の良い食べ物を作って栄養を補うことです。
さらに医師の指示がある場合はしっかりと守り、適切にケアを行いましょう。
病気のときは子供の食欲が落ちてしまうことがあります。
そのときには水分補給しかできなくても、栄養不足になることをすぐに心配する必要はありません。
病気の症状が落ち着いてくるとやがて食欲も出てきますので、そのときに消化の良い食べ物からスタートし、徐々に普段の食事に戻していければ大丈夫です。
ホームケアは親の愛情がとても大切です。
子供の様子を注意深く見守って、1日も早く病気から回復するように十分なケアをしてあげましょう。
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