子供は大人よりも嘔吐(おうと)しやすく、感染症にかかったときや、車酔い、電車酔いでも簡単に吐いてしまうことがあります。
子供が吐いたら気道に吐いたものが詰まらないように横向きに寝かせて、必ず大人の目の届くところで休ませましょう。
胃腸炎にかかった場合などは、嘔吐と共に下痢も引き起こすことがあります。
下痢をしている場合はお尻が荒れやすくなりますので、すぐにシャワーでお尻をやさしく洗い流し、いつも清潔な状態にしてあげましょう。
シャワーが難しいようであれば、洗面器などにお湯を入れて座浴するという方法もあります。
お尻をきれいに洗ったあとは、柔らかいタオルなどで優しく水分を拭き取るようにしましょう。
もしも吐いたものや下痢で衣類が汚れた場合は、臭いが吐き気を誘発することもありますので、すぐに着替えさせます。
子供がいつもよりぐったりとしていたり、発熱していたり、血便が出ていたりする場合は、すぐに受診したほうがいいでしょう。
医師の診察を受けた場合、嘔吐の様子や下痢の状態などを詳しく聞かれる場合がありますので、吐いたものや下痢の様子などを写真に撮っておくことをおすすめします。
言葉だけで説明するよりも、写真付きで説明したほうが子供の状態を正確に伝えることができます。
子供が嘔吐してすぐは飲食をさせないほうがいいでしょう。
吐いてすぐに何かを飲ませたり食べさせたりすると、それが刺激となって、さらに嘔吐を繰り返すことがあります。
しばらく様子を見て、吐き気が止まったようならば少しずつ水分補給から始めましょう。
水分を取らせても嘔吐や下痢が起きないようならば、脱水症状にならないようにさらに水分摂取の量を増やしていきます。
軽い嘔吐や下痢の場合は、白湯や麦茶、番茶などの温かいものを飲ませてあげましょう。
このとき、冷たいものや炭酸飲料、オレンジジュースなどの柑橘系飲料を飲ませると吐き気を誘発する可能性があるので、これらは避けるようにします。
嘔吐や下痢が激しい場合、体内から多量の水分と共に電解質も失われています。
この場合は、白湯やお茶だけで水分摂取をするのではなく、経口補水液や幼児用のイオン飲料なども飲ませると、水分補給と共に電解質も補うことができます。
症状が落ち着いてきて、水分を摂取しても嘔吐や下痢をしなくなったら、消化の良い食べ物を少しずつ数回に分けて与えてみましょう。
下痢をしたときに与えてはいけない食べ物は、油脂分の多いものや乳製品、豆類、海藻、きのこ類、食物繊維の多いものなどです。
これらは比較的消化しにくいので、体が回復するまではNGです。
まずはおかゆや茶碗蒸し、柔らかく煮たうどんや野菜スープなど、胃腸に優しい食べ物から少しずつ摂取するようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
子供は先程まで元気をしていても、急に嘔吐や下痢をして大人をビックリさせることがあります。
そのようなときは、慌てずにすぐに医師の診察を受け、その後は適切なホームケアをしてあげましょう。
そして病気の回復まで子供が快適に過ごせるように、愛情を持って看護してあげてくださいね。
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