乳歯は生後6カ月頃から少しずつ生えてきて、3歳ごろになるとすべて生え揃います。
やがてその乳歯も11歳前後になるとその役目を終えて、永久歯と生え変わります。
乳歯を使ってしっかりと噛むことは、あごの発達を助け、それに伴って顔の形や体全体の姿勢バランスなども整ってきます。
また、幼児が正しい発音を覚えることにも乳歯は役立っています。
そのため、子供にとって歯の健康状態をキープすることはとても大切なことです。
大人がしっかりと子供の歯を管理し、むし歯などから守ってあげるようにしましょう。
生まれたての赤ちゃんの口の中はほぼ無菌状態であるため、むし歯の原因菌も口の中に存在しません。
では、子供のむし歯の原因菌はどこからやってくるのでしょうか?
実は、大人のだ液を介して子供に感染することが多いようです。
小さい子供がむし歯になるのを防ぐには、毎日きちんと歯磨きを行うことが大切ですが、原因菌の感染を大人からいかに避けるかもキーポイントです。
そのため、大人が噛んだ食べ物を子供に与えるようなことは絶対に避けたほうがよいでしょう。
また、大人が使っているスプーンやフォークなどをそのまま使って、子供に食べ物を与えてしまうことも注意しなければなりません。
ですが、虫歯菌の感染を完全に防げるかというと、なかなか難しいとこともあります。
そこで同時に歯磨きもしっかりと行って、むし歯から子どもの歯を守ってあげることが大切になります。
乳歯にむし歯菌が定着してしまうと菌が糖と結びつき、糖を分解して酸を出すようになります。
その酸によって歯の表面が溶け始め、やがて「むし歯」になってしまいます。
ですが、歯は溶けてしまう一方なのかというとそういう訳ではありません。
口の中をいつもうるおしている「だ液」には、むし歯菌が出す酸を中和するという役目を果たしてくれます。
また、溶けた歯にミネラル分を補って歯の修復をするという役割も行ってくれます。
その修復を「再石灰化」と言い、歯が酸によって多少は溶けたとしても修復されるため、すぐにはむし歯状態にならないような仕組みになっています。
ですが、歯が酸に侵される時間がだ液による再石灰化される時間よりも長くなってしまうと歯が溶けはじめ、やがてむし歯となってしまいます。
そのため、むし歯の原因菌の増殖を防ぎ、だ液による再石灰化を優勢にするためにも、寝る前や食後の歯磨きはとても大切です。
子供がむし歯にならないためにも、できれば毎食後、少なくとも夕食後には必ず歯を磨く習慣を身に付けるようにしていきましょう。
子供に歯磨きの習慣を付けるコツは、まずは大人が楽しそうに子供の前で歯磨きをしてみてください。
歯磨きの子供用動画や絵本なども利用してみてもいいですね。
子供は大人が歯磨きをする姿を見ると、すぐに大人のマネをしてみたくなります。
それを利用して、子供用の歯ブラシを用意して持たせてあげましょう。
子供用の歯ブラシは事故防止のためにも年齢に応じた安全なものを使用し、「ハブラシを口に入れることは楽しい!」と思うようにハブラシタイムを楽しく過ごしましょう♪
子供が嫌がらずにハブラシを口に入れることができるようになったら、今度は大人が「仕上げ磨き」をしてあげてください。
子供が自分で歯磨きをしても、必ずしも上手に歯磨きができているとはかぎりません。
そこで大人が最後に仕上げ磨きをしてあげることで歯に付いている歯垢をきれいに取り除き、むし歯予防をしましょう。
むし歯予防には、仕上げ磨きを行う以外にもいくつかのポイントがあります。
まずは食事やおやつの時間を決め、それを守るということが大切です。
いつも口の中に食べ物が入っている状態でいると、口の中がむし歯になりやすい環境になります。
ダラダラといつまでも何かを口にしていることは避け、メリハリのある食生活を送るようにしましょう。
また、寝かしつけるときに授乳が必要であるお子さんの場合、寝てしまってからの仕上げ磨きはとても大変です。
ときには、お子さんが仕上げ磨きを嫌がってしまうということもあるかもしれません。
そのような場合、仕上げ磨きは授乳前に行い、授乳後にはぬれた清潔なガーゼを使って歯の表側と裏側を拭いてあげることで解決できます。
このように仕上げ磨きの習慣を付けることは、子供をむし歯から守るうえでとても大切なことです。
ですが、時には外出時などで仕上げ磨きができないこともあるかもしれません。
そのような場合は、飲食後に水やお茶を飲ませるようにし、食べ物の残りカスができるだけ口の中に残らないようにしましょう。
いかがでしたでしょうか?
子供の乳歯をむし歯から守るためには、メリハリのある食生活と仕上げ磨きがとても大切だということが分かっていただけましたでしょうか?
また、大人が持っているむし歯の原因菌を子供に移さないような注意も必要です。
仕上げ磨きをするときは、ハブラシでゴシゴシと力を入れて歯をこするのではなく、歯と歯ぐきの間に軽くブラシを当てて小刻みに動かすようにして磨きましょう。
子供に持たせる歯ブラシと仕上げ用のハブラシは形状や太さなどが違います。
子供には持たせても安全なものを使用し、仕上げ用のハブラシは大人が持ちやすく磨きやすいものを使用するようにしましょう。
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