この記事を読んでくださっている読者のなかには、毎日の家事や育児でヘトヘトという人もいるかもしれません。
そのようなときは、新しいコーヒーの袋を開封してコーヒーの良い香りを嗅いでみましょう。
コーヒーには心を癒すさまざまな香りの成分がありますので、次第に穏やかな気分になってくるでしょう。
このように、開封したてのコーヒーは素晴らしい香りがしますが、お湯を注いでみると、なぜかこの香りが期待したような感じでうまく液体に移ってくれないということがあります。
コーヒーの香りの成分は粉になった瞬間からあっという間に揮発してしまいますので、その香りのすべてをお湯の中に溶け込ませるにはなかなか難しいことなのかもしれません。
ですが、ちょっとしたコツを知っていれば、今まで以上に香り高いコーヒーを淹れることができるようになります。
今回は、多くのコーヒーバリスタが提案する美味しいコーヒーの淹れ方を紹介したいと思います。
まずはコーヒーの抽出器具を揃えてみる
コーヒーの香りは粉にした瞬間から放出されてしまいますので、香り高いコーヒーを味わいたいのであればコーヒーを淹れる直前にミルで豆を挽くことが大切です。
決して、購入したお店で豆を挽いてもらって帰ってくるというようなことはしないでくださいね(笑)
コーヒーミルの価格はピンキリですが、最初は2000円くらいの手挽きミルでも十分です。
最近はダイソーで500円の手挽きミルが販売されています。
ハンドル部分が短くて回すのが疲れるという意見はあれども、ミルとしての性能はかなり優秀だと聞いていますので、そのような安価なミルでもOKです。
コーヒーミルの他に必要なものはドリッパーです。
コーヒーの抽出にはさまざまな方法がありますが、現在の日本での一般的な抽出は「ペーパードリップ」という方法です。
ペーパードリップとはドリッパーの中に専用のペーパーをセットし、さらにその中にコーヒーの粉を入れて上からお湯を少しずつ注ぐという方法です。
ドリッパーの形は大きく分けると台形型と円すい型、円柱型に分かれますが、ドリッパーに合わせたペーパーを使うという条件であればどのドリッパーを使用しても構いません。
陶器やガラスのドリッパーは数千円しますが、プラスチック製ならばスーパーで500円~1000円前後くらいで販売されています。
現在、多くのコーヒー専門店でもプラスチック製のものを使用していますので、最初はプラスチック製のドリッパーで十分だと思います。
その他にもコーヒーサーバーやドリップポット、温度計、デジタルスケールなどがあれば完璧ですが、まずはミルとドリッパーだけでも揃えてみましょう。
できるだけ焙煎から日にちの経ってない豆を購入する
スーパーで販売しているコーヒー豆や巨大コーヒーチェーン店で販売されている豆は、大きな流通過程を通しての販売になりますので、焙煎から少なくとも1、2週間は経ってしまったものが棚に陳列されていると予想されます。
最近はこのような流通過程を経たコーヒー豆でも、香りが逃げないようなアルミ蒸着の袋に入れられていますので、新しく開けた瞬間はコーヒー独特の良い香りがします。
ですが、焙煎してがら1週間以内のコーヒー豆の華やかな香りと比べると、やはりだいぶ落ち着いた香りになっているような気がします。
私はときどき自分でコーヒー豆の焙煎をするので知っているのですが、焙煎した直後からコーヒー独特の香りがするワケではありません。
焙煎した直後のコーヒーはいぶされたような焙煎香を強く感じ、コーヒー本来の香りはまだ豆の中にあるという雰囲気があります。
その後、少しずつ豆からガスが放出され、花の香りやフルーツの香り、土、チョコレート、ナッツ、バニラやシナモン、穀物などの複雑な香りが開き、コーヒーの本来の複雑な良い香りになります。
コーヒーの飲み頃は人によってさまざまな意見がありますが、私は焙煎してから2日~2週間頃が香り高くて美味しいと思っています。
ですので、そのコーヒーの一番美味しい時期を逃したくないというのであれば、焙煎日の分かるコーヒー店から直接購入することをおすすめします。
近くにそのようなお店が無い場合は、ネットでも購入できますので、ぜひ利用してみてください。
コーヒードリップの基本
コーヒーメーカーは水とコーヒーの粉を用意してスイッチを入れるだけで、簡単にコーヒーを淹れることができますので、朝の忙しい時などに大変便利です。
ですが、なぜかいつも私の好みの味にはならないないなぁ~と思っています。
濃いような煮詰まったような、コーヒーの匂いはするけど香りが飛んでしまったような味になってしまうのです。
豆の種類を変えたり、水や粉の分量を変えても同じでした。
コーヒーを自分でドリップするようになってからは、コーヒーメーカーで淹れたコーヒーがなぜそのような味になってしまうのか分かってきたような気がします。
美味しくコーヒーをドリップするには、ある程度のコツがあるのです。
そこで今回は、皆さんに一般的なコーヒーメーカーよりも美味しいコーヒーを飲んでもらいたいと思い、自分でドリップする「基本的なペーパードリップの方法」を紹介します。
①コーヒー豆とお湯の分量の割合
コーヒー豆とお湯の割合は1:14~1:16程度がオススメです。
つまり、豆が20gであれば300cc前後のコーヒーを作るという計算になります。
ですが、これはあくまで目安となる割合ですので、自分の好みにあった割合を見つけて煎れてみてください。
②コーヒー豆はドリップする直前にミルで挽く
コーヒー豆はミルで挽いた状態で買うのはNGです。
必ず豆の状態で購入し、ドリップする直前に自分でミルで挽くと豆の中に閉じ込められた香りが一気に放出されていい香りが部屋中に漂います。
粉の挽き目は、グラニュー糖とザラメの中間くらいを目安にしてみましょう。
濃く淹れたい場合はそれよりも細挽きにし、あっさりと淹れたい場合はさらに粗挽きで試してみてください。
③お湯の温度
コーヒーのドリップは、沸騰したての100℃のお湯で淹れるのはNGです。
100℃で淹れてしまうと、コーヒーの雑味成分までを抽出することになり、渋くなったり苦くなりすぎたりしてしまいます。
雑味成分を出さずにコーヒーの味をしっかりと出したいのであれば、90℃~95℃くらいの温度で淹れ、比較的あっさりとしたコーヒーにしたいのであれば、82~88℃くらいの範囲で淹れてみましょう。
④最初に少量のお湯で蒸らしをする
コーヒーをドリップするときは、最初に少量のお湯を粉の上に落として蒸らしをしましょう。
お湯の量はだいたい粉の2倍くらいを目安にし、蒸らしの時間は20秒~30秒くらいでOKです。
この蒸らしを最初にすることで、この後効率良くコーヒーの成分を抽出することができます。
⑤濃く淹れたい場合と、あっさりと淹れたい場合のペーパードリップ方法
コーヒーの濃度は豆の量やお湯の温度でも調整できますが、ドリッパーの形やお湯の落とし方でも変化します。
濃く淹れたい場合は、途中で2、3回くらい休みを入れながら、細くゆっくりとのの字を描きながらお湯を落としていくと、コーヒー豆の成分を十分に引き出すことができます。
ドリッパーは、台形型の小さい1つ穴のドリッパーが比較的ゆっくりとお湯が落ちていくタイプですのでこのようなものを選んでいきましょう。
あっさりと淹れたい場合は、途中で休みを入れずに小さいのの字を描きながらお湯を落としていくと早めに落とすことができます。
ドリッパーは、円すい型で大きな1つ穴のものが比較的早くお湯を落とすことができます。
このようにコーヒーの濃度は豆の量、お湯の温度、ドリッパーの形、お湯の落とし方で微妙に変化しますので、自分の好みに合うような組み合わせを考えてドリップしていきましょう。
おわりに・・・
コーヒーを毎日の習慣だけで飲んでいるという人は、少しだけコーヒーのためにお金と時間をかけてみてはいかがでしょう。
コーヒーは、同じ分量の豆とお湯を使用していても、抽出方法が違うだけで味が変わってきます。
抽出器具の違いだけでもより深みが増したり、酸味が出たり、まろやかな風味が出たりするので、コーヒーとはなんと面白い飲み物なんだろう・・・と思ってしまいます。
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それではまた!
良いコーヒーLifeを楽しんでくださいね~♪
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